無い、何も無い。
「そこ」には何も無かった。 最初から何も無かったのか、それとも何かを理由に何も無くなってしまったのか。 とにかく「そこ」には何も無かった。 色も無い。 音も無い。 臭いも無い。 味も無い。 感触も無い。 更には過ぎ行く時間すら無い。 そして何故、無いのかを考える、思考すらも無いのだ。 ただただ有りと有らゆる、何もかもが無いのである。 ひょっとしたら「そこ」そのものすら無いのかもしれない。 だから「そこ」としか表わす事が出来ないのであって、「そこ」を的確に表わす言葉すら無いのだ。 もし「そこ」に何かを持ち込んだとしても、その様な事実すら無くなってしまうのではなかろうか。 無い、何も無い。 「そこ」には何も無かった。 とにかく「そこ」には何も無かった。
by gushax2
| 2016-06-25 06:31
| 間章/無
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